日本各地に見られる竹やぶ。青々とした竹が生い茂る様子は風雅な雰囲気が漂い、美しい景観を作り出します。しかし竹は放っておくとどんどん増えて密集するため、空気の循環が悪くなり、湿気も増え、地下茎は土の表層のみを覆うため土の深部は乾燥し、土中環境も悪くなってしまいます。
こうした竹やぶを整備し、竹炭を作ったり、竹炭を使用した土壌改良のワークショップを行いながら土中環境を整える重要性を伝えていきます。
竹炭づくりは竹を野焼きでしっかりと焼いて多孔質の消し炭にし、深く掘った穴に落ち葉などの有機物とともに埋めます。竹炭の穴が微生物たちの住み処になり、有機物を餌にして微生物が活発になることで菌糸が張り巡らされ、養分が行き渡った土になります。大雨が降れば菌糸の毛細管現象で余分な水を逃がし、土が乾燥すれば水を吸い上げる、健康な土中環境ができあがります。
どんなに美しい庭をつくろうとも、植栽がすぐに枯れてしまっては意味がありません。植物が健康に生長し長く美しさを保つ秘訣は、文字通りその〟土〝台にあります。日当たりや水やりの仕方などの要因もありますが、やはりしっかりと根を張らせ、必要な養分を吸収できる良質な土は、植物にとって欠かせません。近年の猛暑や度重なる異常気象にも耐えうる土づくりには、土に混ぜる「堆肥」が非常に重要な役割を担っています。
良質な土の条件は、酸素と水を蓄える、適度な水はけの良さを備えたフカフカの土であること。そして、有用微生物のエサとなる有機成分が十分に含まれていることです。これらは優れた堆肥を用いることで実現できます。
良質な土づくりと堆肥の役割、その良質な堆肥を見極めるポイントなど、健康な植物には欠かせない健康な土づくりを学ぶことができ、プロ・アマ問わずに人気のある講座です。
私たちが関わった大地再生や景観づくりの事例です。
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